3つの定義
書き方はメーカーごとに違います。意味としては、おおむね次の3つに整理できます。
| 定義 | 含むもの | 収録数 |
|---|---|---|
| 最小重量 | テントで言えばフライ・インナー・ポールまで。ペグ、張り綱、収納袋は含まない。 英語表記では minimum weight または trail weight で、カタログの目立つ位置に 置かれるのはたいていこちらの数字 | 365 |
| 本体のみ | 製品そのものの重さ。付属品・収納袋を含まない。ザックでは取り外し可能な ヒップベルトやフレームの扱いがメーカーで分かれる | 1079 |
| 総重量 | 付属品一式を含めて袋に入れた状態。英語表記では packed weight。 実際に持ち出す重さに最も近い | 698 |
| 不明 | メーカーが定義を書いていない。推測で埋めず「不明」と表示している | 1656 |
当サイトはメーカーが書いていないことを補いません。だから明示のないものは 「不明」のまま出ます。44%という数字は当サイトの調査不足ではなく、業界全体で定義の明示が徹底されていないという事実のほうを表しています。
同じ製品で、どれだけ違うか
収録データの中には、メーカーが最小重量と総重量の両方を公表している製品があります。 同じ製品を、同じメーカーが、2つの数字で表している——製品の違いもブランドの違いも混じらないので、 定義の差だけを取り出して見られるめずらしい材料です。
| 製品 | 最小重量 | 総重量 | 差 |
|---|---|---|---|
| Six Moon Designs Lunar Orbiter | 765.4g | 1.25kg | +489.6g |
この差が、そのままカタログの数字と背負う重さのズレです。 最小重量だけを見て軽いと判断すれば、ペグと張り綱と収納袋の分、予想が外れます。
カテゴリで慣習が違う
どの定義を使うかは、カテゴリごとの慣習に左右されます。テント・シェルターでは最小重量表記が 主流で、収録524件のうち336件がこれ。各社が少しでも軽い数字を 出したい競争の結果でもあります。一方、マットやシュラフは定義の明示自体が少なく、「不明」の比率が上がります。
読み違えないための3つの確認
- 比べる2つの定義が同じかを先に見る。最小重量と総重量を並べれば、 付属品を含まない側が数百グラム分だけ有利に見えるのは当然で、そこで下した判断は 製品の優劣ではなく表記の癖を比べただけになってしまいます。
- サイズ違いに注意。同じモデルでもレギュラーとロング、S と M では 重量が変わります。当サイトはサイズごとに別の行として収録しています。
- 「不明」は軽い側とは限らない。何を含むか書いていないだけで、 付属品込みの数字かもしれない。判断できないなら、比較から外してください。
結局どうすればいいか
いちばん確実なのは自分で量ることです。1g単位のキッチンスケールで足ります。 公称値は個体差もロット差も含まないうえ、そもそも定義が違えば比較にならないのですから、 手元のはかりに載せてしまうのがいちばん早い。当サイトでは利用者が量った値を実測重量DBに集めています(公称値とは明確に分けて表示します)。手持ちの装備を量って投稿していただけると、 同じ製品を検討している人の判断材料になります。
